2019/03/09 10:30

JOINの鈴木です。

雨が降った翌日は、花粉が攻撃してきます。

お陰でマスク美人になっています。

ホントこの時期は憂鬱・・・でも、そんな嫌なことばかりではないんですね。

秋に植えた球根やお花達が咲き始め、日に日に輝きを増していきます。

そして、この時期にどうしても食べたいものが3つあるんです。

それが、今回ご紹介する愛知県産のファーストトマト。

残りのふたつは、福岡県産のさちのかいちごと同じく福岡県産の不知火なんですけどね。


先端が尖ったトマト。これ、ファーストトマトって言うんです!



ゲームのキャラクターが赤くなったようないでたち。これが、ファーストトマトです。

こんなフォルムなので、輸送には耐え難い。

ましてや皮が薄いため、日持ちしにくいという、現代にそぐわない性質。

昔はこのトマトが主流だったのですが、桃太郎トマトが出てきてからはま~るいトマトが主流となり

栽培面積も減少、希少なトマトとなってしまいました。

このトマト、玉のサイズが大きく普通に栽培していると、女性の手くらいの大きなトマトをつけることも珍しくありません。

ただ、味も淡白になりがちです。

このトマトをスーパー美味しいトマトに育てるのが、愛知県の小久保敏広さん。

この方のトマトが私の春の楽しみのひとつなんですね~♪


甘くて濃厚。よりフルーティーに感じさせる酸味のバランス。


小久保さんのハウスは、愛知県の渥美半島、太平洋岸にあります。

トマト・メロン用のガラスハウスが立ち並ぶ、その一角に小久保さんのハウスがあります。

私が訪れるのは、出荷が始まる前の2月。
色づくまではもう少しだねってころに伺います。
晴天率が高いところなのに、私が伺うときは数年続けて悪天候。
今年も雨・・・ずっと雨降ってなかったのにねと小久保さんに笑われてました(T_T)
その時のトマトの様子はこんな感じです。

あいかわらず、素敵な色です。

産毛も見られます(トマトの表面にも産毛あるんですよ。見難いかもしれませんけど)

美味しいトマトは青いときも既に美味しくなりますよっていう顔をしています。

上の方に現れる濃いグリーン(ベースグリーンっていいます)。

これがしっかり出ているトマトは間違いなく美味しいトマトです。

触れたときも、サイズ以上の重量感。

実が詰まっている証です。


肥料は元肥と追肥を1回のみ。葉面散布もしていません。

それで十分なのは、太陽の光をたくさん浴びれるからかなあ、

必要なことをしているだけで特別な事はしていないんだあ~ってご本人はおっしゃります。

しかし、ここが重要。

「特別なことはしていない」は何もしていないわけではないんです。

毎日樹を見て必要としていることを感じ、その必要なことをベストなタイミングでしてあげるんです。

これは教科書だけではできないこと、ベテランの研ぎ澄まされた感性があってこそなんですよね。

トマトを見ながら、小久保さんとお話しているとホント楽しい!!


ファーストトマトの独特な香りは美味しい証拠


3月に入り糖度がグングン上がってくると、香りも強くなってきます。

弊社の社長は名言?「濡れた犬の匂い」といいます。

印象悪くなりそうな表現ですが、臭いわけではないんですよ、決して。

ただ、まーるいトマトにはない独特な香りがするんです。

それも美味しくなると香るんですよ。

ファーストトマトを見つけた時は、ぜひクンクンしてみてください。

「濡れた犬の匂い」が適切かどうか微妙ですが、丸いトマトとは違う匂いがしたら、

そのトマトは「買い」です。

美味しいこと間違いなし!


1年で春にしか食べれない味、高糖度のファーストトマト。

ぜひ味わってもらいたいトマトです。


※以前の記事にも書いたのですが、トマトが苦手な私。

ただ、小久保さんのトマトは毎年楽しみで、ちゃんと買って食べてます☆