2020/07/25 13:56
静岡県と言えばおいしいメロンの産地。1玉を大事に大事に育てます。
ハウスの中にはスッーと立つメロンの樹。
でもその樹にはメロンが1玉しかついていないんです。


選び抜かれた1玉、このメロンに栄養分を集中させることで甘くておいしいメロンに育ちます。
もちろん、ただぶら下げているだけではありません。
ハウス内の温度の調節や与える水分の量を常にコントロールすることで、
さらに美味しく、美しいネット(皮のアミアミ)のメロンになり、皆さんのお手元に届きます。
当然ながら手をかけ大切に育てたのですから、
お店に並ぶ時の価格はとても自宅用にと気軽には買えないお値段となってしまうわけですね。
野菜は薬草でなければならない。
静岡県の最西部、湖西市。
藤井ファームさんのハウスは静岡と愛知の県境い近く。
美味しくて、身体にやさしいメロン作りに励んでおられます。
「身体にやさしい」とは?

「野菜は薬草でなければならない」
健康に育った食物は、人も健康にする薬草になる。
同じ形をしていても、病気やストレスで弱った樹についたメロンより、
元気いっぱいの樹は病気にも強く、光合成もしっかりできて、
たっぷりと養分が注がれる、だから、おいしくて栄養価も高くなるからですよね。
でも、決して健康に育てることは容易い事ではありません。
人ならば、寒ければ暖かい所、蒸し蒸しするなと思えば風がとおるところにと、
自分の足で移動ができます。
でも、植物は動けない。
だから、いかに植物の声をきいて、快適な環境を作りだしてあげるか、
これができて初めて樹がすくすくと元気に育つのです。
多くの生産者さんを見てきて思うのが、藤井さんをはじめいい生産者さんほど働きます。
そして、我が子のように樹を育て、
植物と会話ができているように植物が望むことを感じとっています。
これが「プロ」と感心させられます。
大玉で肉厚。思う存分メロンを楽しめます。
藤井ファームさんのメロンは大きめで肉厚。
ビニールハウス栽培なのでガラスハウスとは環境が違うこともありますが、
とにかく元気いっぱいの樹。
だから玉肥りもいいんですね。
大きくなると食味が落ちるのでは?と心配される方もいらっしゃると思いますが、
水肥りではありません。
しっかり果実に栄養が行くように、肥料や栽培管理を行っている結果なんです。
普通に切って食べるだけでなく、ケーキなどスイーツに使ったり、
凍らしてシャーベットもこれからの季節は良いと思いますよ。
